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INTERVIEW #006 ZEKE × PUBLIC IMAGE

白い清潔なキャンバスでデートしている臓物とドクロと骨格と機械類。ZEKE の作品の中にはそんなものが見つかる。その中ではすでに壊れたものもこれから壊れる運命の全てのものも、共に完成品として扱われている。完成しながら壊れている、そんな矛盾した考えが、ZEKE の作品をコミカルに通底している。ZEKE は惜しまれながらも解散したレーベル、Skull Disco でアートワークを担当しながら活動を広げ、グラフィックデザインのみならずコミックなどの領域でもその過剰な想像力を発揮し続けてきた。今回初来日する折には DOMMUNE でのライヴペインティング、そして Public/Image 3D での展示が控えている ZEKE に話を聞いた。

どのようにしてアーティスト活動を始めたのですか?

僕は三歳の時に絵を描き始めたんだ。子どもの頃はコンピューター用の紙とフェルトペンを手にとって何時間も絵を描いて過ごしていた。ただそうすることが自然だと感じたんだ。大人になるにつれて僕はますます絵を描くことを楽しむようになった。それと、子どもの頃に父親の物置に擦り切れたステッカーがあるのを見たことがあったんだ。後にそれらが Basil Wolverton (アメリカの伝説のイラストレーター)のデザインのものだったとわかった。そういう物事に僕は大きな影響を受けてきたと思うんだ。

普段は作品のインスピレーションはどのように得ているのでしょうか?

活発な想像力を持つことや、自分や自分が愛する人々の体が抗いようもなく朽ちていくということからインスピレーションを得るね。それと自然の世界や、海中のイメージ、ストレンジな寄生虫だとか、面白い風景もインスピレーションになる。僕が普段作品のテーマを考えるときは、人を怖がらせる観念的なイメージや夢を探索するんだ。最近、人間が動物の側に住むことが、動物に与える影響について調べ始めた。それに、幸福感や、個人生活で起こったエクストリームな体験からもインスピレーションをもらうよ。

Skull Disco に加ったきっかけは?レーベルのメンバーとして活動するのはどうでしたか?

共同設立者の Sam Shackleton がレーベルのためのアートワークをつくってくれと依頼してきたことがきっかけだよ。僕らがティーンエージャーだった頃に、彼がプロデュースしていたファンジン用に作品を提供したことがあって、彼はその仕上がりを気に入ってくれていたんだ。レコードジャケットのアイデアの多くは Shackleton が思いついて、それらを僕が自分なりに解釈できたから、レーベルの一部として活動するのは面白かったよ。

製作のプロセスを教えて下さい。

作品をつくる前の大まかなスケッチや、あとで参照するためのアイデアを描いたりと、僕はスケッチブックでたくさんの作業をする。それから鉛筆でスケッチを描き、それに製図用のフィルムを被せ、網目状の模様で陰影をつける技法を用いたり、作品に明るい部分をるくるためにインクの部分を擦り落として、そのスケッチをなぞるんだ。あとグラファイトや、鉛筆クレヨンや、マーカーペンや、グワッシュの絵の具、スプレーも使うことがあるよ。

DOMMUNE でのライヴペインティングのアイデアはもうありますか?

いや、まだないよ。現場の雰囲気を掴んで、当日の自分の精神状態に応じて即興で描こうとプランしている。それに日本を初めて訪れるということも僕にインスピレーションを与えてくれるだろうし。

3D ギャラリーで作品と T シャツを展示することに関しては?

製図用のフィルムにインクで描いたドローイングをメインに持って行こうと思っているから、それらを展示するのにぴったりとあったフレームが見つかったらいいな。T シャツは自由に吊すこともできるし、僕がその上にドローイングできるマネキンに着せてディスプレイもできる。

" ZEKExPublic ImagexCQ " 限定の T シャツを作っているとうかがいましたが、そのアートワークのインスピレーションやテーマを教えて下さい。

コレクションのテーマが「アンダーグランウンド・レジスタンス」だから、風景に溶け込むにつれて新しい形へと突然変異していく朽ちて壊れた車を元にしたデザインをプロデュースすると思う。

東京で仕事以外に何かしたいことはありますか?

水族館に行きたいし、日野日出志のビニールフィギュアが買いたい。それからアートギャラリーや、コミックストアを何カ所か巡りたいと思っているよ。

最近取り組んでいるプロジェクトについて教えて下さい。

Mordant Music の Ian と一緒にコミックの制作をしていて、それはストレンジな場所へのバスでの旅に基づいたものだね。それと、僕のホームタウンであるマンチェスターのギャラリーで、劇作家で作曲家でもある Ailis Ni Riain とのマルチメディアコラボレーションをするよ。このプロジェクトは、Ailis による背景音楽が流れている部屋で人々が僕のドローイングのなかを探検できる没入型のインスタレーションをつくるという試みになると思う。

今後、挑戦してみたいことはありますか?

僕の次のプロジェクトはコミックになるだろう。もう一度コミックの制作を始めたいと心から思ってるんだ。アニメーションのプロジェクトもやりたいと思ってるし、それに大きい寸法の作品をもっとたくさんつくりたい。例えばギャラリーや屋外の壁に描いたりね。僕の作品を元にした三次元の彫刻をつくったりするのも楽しいだろうね。

※ 2月10日 00:00 発売予定

ZEKE × PUBLIC IMAGE

PUBLIC IMAGE の2011 S/S コレクションにて、ZEKEがCQ のために、特別にアートワークを書き下ろした、エクスクルーシブ T シャツ。

[ EVENT INFO ]

Ustream Event Information

05-06AW の立ち上げより先鋭的なコレクションを発表し続けるファッションブランド『 PUBLIC IMAGE 』が、 世界的にも類いまれな瞬間視聴者数を記録し続けているライブストリーミングサイト『 DOMMUNE 』にて、 ブランドの世界感を体現する2組のアーティスト nsi. と Vladislav Delay によるライブストリーミングと、 11SS コレクションにて、グラフィックデザインを手掛けた ZEKE CLOUGH のライブペインティングを、 会場のお客様は勿論、全国のファンに向けて配信します。 コレクションのイメージソースとなるカウンターカルチャーを音楽とアートの視点からご覧下さい。

PUBLIC IMAGE presents MIXPEDIA

開催日時 : 2011年2月9日(水)
配信時間:19:00 ~ 24:00
配信URL:http://www.dommune.com/
トークライブ:玉木竜二郎 [ PUBLIC IMAGE ]
ライブペイント:ZEKE CLOUGH [ Woe to the Septic Heart / Skull Disco ]
ライブストリーミング:nsi. [ Non Standard Productions ], Vladislav Delay [ Halo Cyan / Leaf ]
入場料:¥1,500(完全予約制)
会場:DOMMUNE / CAFE SUPERCORE
東京都渋谷区東4-6-5 サンライズビル B1F
※ ご来場をご希望のお客様は、下記 URL にてご確認下さい。
http://mixpedia.tumblr.com/


text : Natsumi Fujita & Shoe